わが塾の新しい年度は「3月」から始まる。
学校に先駆けてスタートし、およそ1ケ月程度先取りの学習をして行くのが狙いだ。
かつては「学校に遅れをとってなるものか!」という思いも・・・無くはなかったが、今はちょっと私自身の考え方も変わってきている。
学校とは違ったアプローチで、子どもたちの興味を引き出したい。
学校教科書は、実に良くできている。
だが、子どもたちは千差万別だ。
さすがの教科書も”万能”とはいかない。
塾が単なる学校の先取りに終始するなら、塾で興味を引き出しきれなかった子は、学校でも同じ結末となってしまう可能性が高いだろう。
学校の先生もプロ。
ワタシもプロだ。
プロフェッショナル同士が、それぞれのスタンスで子どもの指導に全力で取り組むことが大切ではないだろうか。
万一・・・塾で興味を引き出しきれなくとも、まだ学校がある。
塾で興味を持った子たちが、学校で更に知識を深めるかも知れぬ。
一人も脱落させることなく、正しく導いていきたいものだ。
さて、冒頭にも書いたが、わが塾の新年度は「3月」から始まる。
3月は、年度の始めでもあるし、新入生も多いから、「学びの楽しさ」を感じてもらう仕掛けも子どもたちに響きやすい。
そんな意味でも、いつも以上に大事な時期だ。
先日の数学の授業。
ちょうど?・・・3月17日だったので、興味を引き出す導入として「数遊び」で授業をスタートした。
いわゆる「Make10」だ。
因みに、コノ問題(↑)は意外とムズカシイと思うのだけれど。
これ自体は、さほど珍しいモノでもないが、ここでちょっとしたエピソードが。
この授業をたまたま見に来ていた講師が言う。
「塾長!この前の”Make10”・・・自分の授業だと少し盛り上がりに欠けて・・・。」
ワタシの授業で盛り上がっているのを見て、早速実践してみたらしい。
この辺のフットワークの軽さ・・・この子は優秀だ(*´ω`)
「へぇ~。どんな風にやったんだい?」
「塾長のと同じ”3173”ですよ。」
ワタシの「どんな風に?」という観点が、まだわからないようだ。
同じ素材でも、料理する人間によって、その味わいは変わる。
「盛り上がらなかったというのは、みんなすぐに諦めてしまって、粘り強く考えさせることが出来なかった・・・ということかな?」
「ええ・・・そうです。」
そこに問題意識を持てること自体・・・やっぱりこの子は優秀だね(*´ω`)
(次ページへ続く)